コラーゲン化粧品はどうやって選べばいいの?

コラーゲン化粧品を使って潤いのある肌の女性

コラーゲンは、優れた保湿成分の1つです。そのため、さまざまな化粧品に配合されています。

そこで今回は、コラーゲン化粧品の選び方についてご紹介します。

化粧品成分としてのコラーゲンの種類

テロペプチドを酵素的に分解したコラーゲンを、アテロコラーゲンと呼びます。

一般的に分子量が大きく、水溶液は比較的粘性が高く、とろみがあります。美容医療でコラーゲン注射や医療用のインプラントなどでも使用されます。化粧品の全成分表示では、水溶性コラーゲン、アテロコラーゲン、サクシニルアテロコラーゲン、サクシノイルアテロコラーゲンやミリストイルサクシニルアテロコラーゲンと表記されます。

アテロコラーゲンより小さく、加水分解したものが、加水分解コラーゲンです。粘性は少なくサラッとしていて、肌になじみがよいのが特徴です。

加水分解コラーゲンをさらに小さく加工したものが、低分子コラーゲンです。最近では、分子量が1,000ダルトン以下の「ナノ化コラーゲン」または「浸透型コラーゲン」と呼ばれる成分もできています。

アテロコラーゲンは、クレンジング料、洗顔料、化粧水、美容液、乳液、保湿クリームなど、とろみのあるテクスチャーの化粧品に配合されます。ほかにも、唇ケア、毛髪や頭皮のケア、ネイルケアの用品、メイクのアイテムにも使われます。

加水分解コラーゲンには、保湿効果に加えて、皮膚や頭髪に保護膜をつくる効果などもあり、化粧水や美容液など、サッパリ系のスキンケアアイテムによく配合されます。

コラーゲン化粧品を選ぶポイント

コラーゲン化粧品といっても、コラーゲンだけが配合されているわけではありません。

複数の種類のコラーゲンが一緒に配合されていたり、ほかの保湿成分やエイジングケア化粧品成分が配合されています。

だから、まずは、コラーゲン以外の化粧品成分やエイジングケア化粧品成分がどんなものかをチェックしましょう。セラミド、ヒアルロン酸Na、水溶性プロテオグリカンなど保湿力の高い成分が配合されているものがおすすめです。

さらに、肌に刺激のある成分が含まれていないことも大切です。アルコールや香料、着色料などが無添加のものを選びましょう。

つぎに、好みのテクスチャーで選ぶこともポイントです。サッパリしたタイプのエイジングケア化粧品には、加水分解コラーゲン、とろみのあるタイプのエイジングケア化粧品にはアテロコラーゲンが配合されている可能性が高いです。

そして、エイジングケアを意識するなら、ビタミンC誘導体、ビタミンE誘導体、フラーレン、アスタキサンチン、プラセンタ、コエンザイムQ10、金コロイド、エルゴチオネインなどの抗酸化作用のある成分が配合されたコラーゲン化粧品を選ぶことがおすすめです。

また、しっかりと情報提供している信頼できる企業のものか、お試しや無料サンプル、返品保証などがあるかも、選ぶときにはチェックしましょう。

まとめ

化粧品成分としてのコラーゲンは、由来・加工方法などでさまざまな種類がありますが、基本的なはたらきは保湿なので大きな差はありません。

だから、コラーゲン化粧品を選ぶ場合も、コラーゲン以外の保湿成分やエイジングケア化粧品成分をチェックし、美肌づくりに上手に取り入れましょう。